飴ノート

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【飴ノート】成長思考を身に着ける

もし自分が成長していると感じられれば、それはとても嬉しいことだ。だが、成長したいと思っていても、なかなか成長するための行動を始められない。始めてもすぐ挫折してしまう。このような悩みを持った人は多いのではないだろうか。

本記事では、どうすれば成長するための行動を起こすことができるのか。どうすれば挫折せず努力を続けられるようになるのかを学びたい。参考にする著書は赤羽雄二氏の「成長思考」だ。

成長思考  心の壁を打ち破る7つのアクション

成長思考 心の壁を打ち破る7つのアクション

 

1.成長を妨げる要因を知り、取り除く

「成長したいが、そもそも行動を起こせない」という人は多い。何故行動を起こせないのだろうか。理由は、行動を阻害するような「心理的ブロック」が存在しているからだ。まずはこの心理的ブロックを理解し、取り除く必要がある。

どうせ自分にはできない

成長を妨げる心理的要因の中で最も大きな壁が、「どうせ自分なんか」と自分を卑下することだ。「もう30間近だし、新しい仕事のための勉強を始めても遅い」などというように、年齢などを理由に自ら努力を諦めてしまう。

何故このような心理的障壁を作り出すのだろうか。理由は失敗した時に自分が傷つくことを恐れているからだ。チャレンジして失敗し、周りにたたかれるのが怖い。だから「挑戦したところで無理」と自分に思い込ませ、挑戦から遠ざけている。

前にも失敗した

トライはしてみたが、失敗して行動を起こせなくなることがある。「1度もうまくいったことがない」「以前やってみたが失敗した」という理由で成長を諦めてしまう。

この場合、ほとんどのケースは適切な準備をしないままトライしている。人に言われたことを下調べもしないままやってみる。物事の本質を理解しないまま取り組むため、当然失敗する。それであたかも「自分には才能がない」と思い込み、また失敗したくないことを理由に挑戦を諦めてしまう。

誰も応援してくれない

挑戦して上手くいかない場合、周りの人が全て敵に見えることがある。「頑張っているのに誰も応援してくれない」「誰も認めてくれない」などと、まわりの人が自分の努力をサポートしてくれないことを理由に努力を諦めてしまう。

しかし、本当に努力を応援してくれない人ばかりかというとそうではない。実際にはサポートしようと声をかけてくれる人は邪魔する人の何倍も存在する。だが当人は、応援してくれる人より、応援を阻害する人に意識が向きやすい。そのため、「誰も自分を応援してくれない」という錯覚に陥るのだ。

 

ここでこれらの心理的ブロックについて整理をしてみよう。

1つ目の「どうせ自分には無理」というのは、そもそも行動を起こしていない。

2つ目の「前にも失敗した」というのは、何も準備しないまま始めている。これは行動を起こしている気になっているが、実際には行動を起こしていないのと何ら変わりがない。

3つ目の「誰も応援してくれない」というのは、自分が作り出している思い込みである。

これら全ては事実ではない。自分が勝手に作り出している心理であることを理解しよう。そして、努力をするためには「適切な準備」が必要である。適切な準備とは、次章で整理している「成長のための7つの要素」を揃えることだ。

2.成長するための7つの要素

成長するためには、以下の「7つの要素」を揃えることが重要だ。

<7つの要素>

  1. 成長したいという意欲と目標
  2. 自分が続けられる努力の理解
  3. 「頑張れば成長できるかもしれない」という自信
  4. 好循環を生み出す力
  5. ポジティブ思考
  6. ある程度の体調の維持管理
  7. 仲間と一緒に頑張れる環境

これらを揃えることが成長するための出発点となる。順番に見ていこう。

成長したいという意欲と目標

成長するための出発点の1つ目は、「成長したいという意欲と目標」を持つことだ。具体的には、「自信がない」「苦手意識が強い」「劣等感に負けてしまう」という理由に負けないレベルの目標を手に入れる。

そのためには、努力のハードルを下げると効果的である。高い目標を立てた場合、達成できずに終わりやすい。すると、自信のなさや劣等感を感じ、目標に揺らぎが生じる。このように、多くの人は高い目標を設定し、達成できずに終わってしまう。

一方で低い目標であれば達成しやすい。努力の結果を「達成」という報酬ですぐに得ることができる。小さな成功を積み重ねることは思っている以上に気分が良いので、続けようという気持ちも芽生える。このように、小さな成功を積み重ねるほどに、自分の成長意欲が強化されていくのだ。

自分が続けられる努力の理解

「努力」という言葉に「ストイックで重たいもの」というイメージを持っている人は多いのではないか。このイメージを取り払い、努力を軽い気持ちで行えるようにするのが大切だ。なぜ努力と聞くと重いイメージを抱くのか。それは、努力を始めてから成果を得るまでに時間がかかりすぎるような努力をしているからだ。

努力から得られる「成果」はどんな些細なことでも良い。例えば以下

・ヨガをやってみて気持ちが良かったから、明日もやろう(という感情)

・読んだ本の内容を友達に話をしたら盛り上がった。もっと本を読んでみよう。(という感情)

一見すると、自分の好きなことをやっていて努力ではないと思うかもしれない。だが、実際には、「ヨガを毎日続ける」「本を毎月5冊読む」という「厳しい」目標を立てた場合でも、やることは同じだろう。

得られた成果の注目すると、その人にとって「幸福感」を感じられるものになっている。大切なのは、努力をしたらすぐに幸福感を得られることだ。ヨガの例だとやったその日に気持ちよさを感じることだできる。本の場合は話ができるパートナーがいればすぐに達成できるだろう。毎日電話するような恋人が居るならバッチリだ。

人によって幸福感は様々だ。ただ共通して幸福感と呼べるかどうかの指標になるものがある。それは、「幸福感を得るために時間をかけてもいいと思えるか」。1度幸福感を味わってみないと解らないことである。まずはすぐに幸福感を感じられるような努力の仕組みを考えよう。

「頑張れば成長できるかもしれない」という自信

これは簡単に言うと「自信を持つこと」だ。世の中には自信を持っている人とそうでない人がいる。だが前者も初めから自信を持っていたわけではない。最初は自信が無かったが、成功体験を通じて自信をつけてきた人がほとんどだ。

成功体験を積めば自信はつくが、それ以外にも「自信をつけるための工夫」を積極的にしていこう。著書で紹介されていたのは、A4のメモ用紙にその日自分が出来たことを書き出すことだ。この方法を試してみたが、自分が出来たことを紙に書いただけで思った以上に達成感を感じることができる。

その他には、「褒めてくれる人」を自分の傍に置くのも効果的だ。褒められて嬉しくない人はほとんどいない。いや、そんなことはないと思っている人は、試しに自分の努力を誰かに褒めてもらえれば解る。大事な努力を褒めらることは、思っている以上に嬉しいものだ。次もまた頑張ろうという意欲も芽生える。そのような関係を築くためにも、まずは相手の行動を自分が褒めることから始めてみよう。

好循環を生み出す力

好循環とは「自分が実現したいことが、複数の要因によって追い風を受け、達成しやすくなること」だ。複数の要因とあるが、その中でも最も大きな好循環は「周りの人のサポート」だろう。1人で行う行動よりも、まわりの人を巻き込んだ行動のほうが遥かに達成できることは大きくなる。

ここで重要なのは、「結果として好循環が起こることを期待するのではなく、自ら好循環を起こすための工夫をする」ことだ。

例えば「情報収集力を強化する」という目標を設定していたとする。その場合、一人で情報収集するだけでなく、強化したい分野について詳しい人を探して巻き込んだほうが効果的だ。まずその人から根掘り葉掘り聞くことから始め、聞いたことを実際に自分で調べてみる。調べて気になったことを整理してまたその人にぶつける。これを繰り返せば、一人で調べるよりその分野について何倍も詳しくなれるだろう。

このような自分の欲しい知恵を持っている人に、普段からその人が欲しいものを自分が提供したいた場合、この好循環をすぐに作り出せる。いわゆる「Win-Win関係」だ。そのためには、誰が何に興味や関心を持っているかを抑えておく必要がある。もしそれが自分の得意な分野であれば、その人とはすぐにでもWin-Win関係を築けるだろう。

ポジティブ思考

ポジティブな性格が必ずしも成長に繋がるわけではない。ただ、ネガティブな性格よりも多くのチャレンジをしやすいことに同意できる人は多いのではないか。ポジティブな人は、失敗しても意味を見出し、次のステップに繋げることが出来る。成長思考を身に着ける上で大切なのは、「努力をしている自分を非難する人に対してなるべくネガティブにならず対処する」ことだ。チャレンジして失敗したことを過剰に避難する人をうまく対処できるようになれば、努力を阻害される可能性はぐっと低くなる。

避難する人に腹を立てずやり過ごすにはどうすれば良いか。1つの方法は「相手にはよほど酷いトラウマがあると考える」ことだ。こちらに非がないのに避難をする人は、短期、感情的、陰湿というような特徴を持った人がほとんどだ。まともな人はほとんどいない。「過去にこの人は相当嫌なことがあってトラウマを抱えているのだろう」と考えよう。すると相手の怒りに満ちた顔が「苦しみに満ちた顔」に見えてくる。不愉快さはかなり減るだろう。

また別の方法として、「嫌なことがあってもすぐに判断せずに保留をする」ことも有効だ。この方法を取ると、まともな人であれば勘違いに気づいて誤ってくれることが多い。逆にもし自分が反論して口論になってしまうと、後で相手が勘違いに気づいても謝るに謝れなくなってしまうことがあるので、注意が必要だ。

ある程度の体調の維持管理

体調の維持管理は努力の継続に非常に重要だ。自分にとってのベストコンディションを維持するための工夫をしていこう。

まずは自分にとってのベストコンディションを認識しよう。睡眠時間、起床時間、食事の量とタイミング、運動する時間などが指標になる。それぞれ自分にとってベストだと感じるものを設定し、それを目指すようにしよう。

自分にとってのベストコンディションを設定したら、1つずつそれに近づけていく。いきなり全ては実現できないので、1つずつ順にやっていこう。そのうち「睡眠時間が6時間よりも7時間のほうが気分が良い」「食事は朝食をたくさん摂ったほうが1日中頭が働く」など、当初の想定から色々と誤差が出てくるはずだ。その度に目指すべきベストコンディションを修正しよう。

仲間と一緒に頑張れる環境

自分に厳しい人は、「他人の協力を借りたら負け」と考え、全てを一人でやろうとしてしまう。これまで見てきた通り、努力を継続させるためには他人の力をどんどん借りる必要がある。他人を頼れるようになることは、努力を継続させる大きな要素だ。そのための具体的な工夫をしよう。

他人に協力を得ることを躊躇する人には「プライドが高い」人が多い。プライドを持つことをストイックな考え方と思う人がいるかもしれないが、実際はそのような格好の良いものではないようだ。以下、書籍より抜粋。

日本語で「あの人はプライドが高い」という場合、自分のことを自慢したがり、自分を優位だと思いたがり、すぐに自分が傷つけられたと騒ぐ人」という意味で使われることが多いようです。

しかし、それはまったくの無意味です。そんなことを思うかどうかにかかわらず、自分の評価は他人が決めることで、勝手に「自分の評価はもっと低い」と言い張るようなものです。

「自分はプライドが高い」というのは、「自分には自信がありません」と言っているようなものだ。今すぐプライドという言葉を自分の語彙の中から捨て去ろう。そうすることで、人を頼れる可能性もグッと高まる。

3.まとめと書評

<まとめ>

  • 成長を阻害する心理的ブロックは自ら作り出しているもので事実ではない。
  • 成長するための7つの要素を揃えることが成長の出発点。

<書評>

本書を読むことで、「成長することはそんなに難しいことではない」と思えるようになった。以前は努力と言うとどうしても「頑張らなければならない」と思い、気合いをいれて目標に臨まなければならなかったが、本書を読んで楽に努力を続けられるようになった。ストイックな人ほど、本書を読むことで努力を「辛いもの」から「楽しいもの」にイメージチェンジできると思う。