読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

飴ノート

ためになった本の記事が中心。

<将棋>研究をすれば強くなれるのか

よく序盤の研究をすれば勝てるようになるのか?という疑問がある。これには賛否両論で、研究をすべきという人もいれば、実戦を重視すべきという人もいるだろう。本記事では序盤研究をすることで得られるメリットについて考えてみたい。

終盤まで集中力を保てる

序盤研究を十分にしていれば局面がある程度想定できる。何もない状態からその場で考えるのに比べ、事前にある程度想定しておくことで心理的不安が段違いに軽減される。一方で研究していない状態では序盤の1手1手に神経を使い、わざわざ考える必要がない局面で長考に陥ってしまう。気が付けば自分だけが持ち時間が無くなり、相手はほぼ使ってないという状況はこうして生まれる。

加えて、序盤研究は「脳の体力」を温存できることに繋がる。
人の集中力は脳の前頭葉という部分が管理をしている。その前頭葉が発揮する集中力の総量には限りがある。回復させるためには休息が必要だが、いざ対局がはじまると休息など取れるはずもない。
すなわち、もし自分が研究を怠って序盤からじっくり考えていたら、自分だけが集中力を無駄に浪費しているということだ。よく感想戦では手が見えるのに、対局では終盤見えなくなるという人がいる。それは序盤で神経を使いすぎて終盤まで集中力の力が残っていないことが原因だ。

序盤の感性が磨かれる

研究を十分にしたつもりでも、その研究通りに将棋が進むことはほとんど無いだろう。
だが、対局後に研究と実践が逸れた部分から対局後の研究を行うことで、序盤についての見識はどんどん深まっていく。この繰り返しを行うことで、序盤について考えるクセがついていく。考えるクセがつくことで、未知の局面に遭遇しても過去の研究の経験を紐解き、その場で良い駒組を設計できるようになる。序盤のセンスとは研究と実践の繰り返しで磨かれると思っている。

モチベーションが上がる

序盤研究は敬遠しがちな人が多いが、やりだすと意外にはまる人が多い。
対局に負けても序盤の研究がうまくいっていればある程度納得できたりもするし、自信もつく。人の将棋を観戦するのにも、序盤の駆け引きは見ていて面白い。
プロでは結論が出ているとされている戦型でも、アマチュアで独自の研究手順を採用して試している人もいる。そういう駆け引きを楽しめるのも、序盤をしっかり勉強している人の特権だ。