飴ノート

仕事や日常生活の役に立った本の紹介を中心に記事にしています。

【飴ノート】ポジティブ思考を身に着ける

ネガティブな性格よりも、ポジティブになった方が良いことがたくさんある。ポジティブであれば、失敗して挫折することも少なくなるし、次々と新しい行動を起こすことができるようになる。ポジティブになりたいと思っている人は多い。

ただ、そう簡単にポジティブになれない人もいる。例えば性格が根からネガティブな人、あるいは過去に大きな失敗経験があり、それをずっと引きずってしまっている人などだ。かくいう私も、性格がポジティブであるとは言い難く、ポジティブな性格の転換ができれないかと考えていた。

そこで、今回はネガテイブな人間でもポジティブになれる方法につんで学んでみたい。参考図書はメンタリストDaigoさんの著書「ポジティブ・チェンジ」だ。

ポジティブになるための3つの思考ルール

ポジティブになるために押さえておくべき3つの思考ルールがある。ネガティブな人ほど、この3つの思考ルールを押さえておくことが、ポジティブに生まれ変わるための第一歩だ。

1.どうやったら変われるだろう?と考えないこと

自分を変えたいと思ったとき、ネガティブな人がやりがちなのが「どうやったら変われるだろう?」と考えることだ。実はこのとき、すでに変わることから逃げている。なぜならば、「どうやってやるんだ?それで本当にできるのか?」と考えることによって、行動を先延ばしにしているから。「人は変化を嫌う生き物」なのだ。

この思考を避けるためには、「準備をしてから行動では、永遠に変われない」ということを理解する必要がある。準備とは必要な条件を整えることだが、実際に行動してからでなければ何が必要かなど解らない。行動前の事前準備という作業でできることは、実はほとんど無いのだ。最善は、変わりたいと思ったらすぐに行動を始めることだ。

2.変わることに根拠を求めないこと

「自分は臆病な性格だから」「過去にうまくいかなかったから」このように自分が変われない理由を次々に出してしまうと、行動を起こせなくなってしまう。

なぜ人は変わることに根拠をなぜ求めてしまうのか。結論を言うと、「変わりたくても変われない理由を考えることで、自分を守るため」だ。つまり、①変わるための努力をするのが嫌だ。②「このままでいい」というのも嫌だ。この2つの惨めな自分を守るために「変わりたくても変われない理由」を後付けすることで、相反する2つの嫌な心理を回避しようとしている。

この思考を回避するために覚えておきたいのは、「どんな過去があろうとも、未来において自分が変われない理由にはならない」ことだ。過去に成功があろうが、失敗があろうか、未来のことは誰にも解らない。未来に影響を与えるのは過去の成功や失敗ではなく、今どう行動するかだ。

そうは言っても自分の過去を重く見てしまう人もいるだろう。そんな性格を逆手に取った考え方があるので紹介したい。それは、「今の自分は、未来の自分にとっての根拠になる。ということは、今の自分の行動を変えれば、未来の自分は変わるはず。」と考えることだ。「将来の自分が今の自分を振り返った時に、あの日あの行動を取ったから今の成功がある」と思えるような行動を取るようにすれば良い。

3.希望を求めないこと

自分の未来にはっきりとした希望が無いと、行動するエネルギーがわいてこないという人がいる。未来に希望を持てない人はネガティブな人が多く、起こった物事のネガティブな面ばかりに注目してしまいがちだ。この思考を回避するために覚えておきたいことは、「行動すること自体が希望になる」ということだ。

やる気を起こすための脳内の成分として「ドーパミン」という成分があるのはご存知の人も多いだろう。ドーパミンが出ることによって、人は不安や憂鬱から解放され、やる気が出てくることが科学的に証明されている。そのドーパミンは未来に希望を持っているから出るのではなく、行動を起こすことによって出ることを覚えておこう。

行動することによって、「何か良いことが起こりそうだからもっと行動しよう」と感じられるようになり、さらに行動できるようになる。これは作業興奮の原理」と呼ばれている。行動した結果に希望を求めるのではなく、行動そのものを希望だと捉えられるようになろう。

ポジティブに生まれ変わるための7つのスイッチ

3つの前提事項を抑えることができいれば、自分を変えるために必要なのは「考えることではなく行動を起こすこと」という前提が抑えられたはずだ。次は具体的に行動を起こしていこう。普段の生活で直面している7つの物事について、ポジティブに生まれ変わるためのスイッチをONにしていこう。スイッチは以下の7つだ。

  1. 時間
  2. 言葉
  3. 友人
  4. モノ
  5. 環境
  6. 外見
  7. 食事

まず時間だが、どのように時間を使うかはその人の生き方、習慣そのものである。よって時間を変えることで、大きな効果があることは言うまでもない。

言葉をどう使うかは、自分の思考を決めるものである。また他者とのコミュニケーションに使われる道具でもあり、自分の内面と他者の双方向に影響するものだ。

友人、モノ、環境の3つは自分を取り巻いている環境そのものだ。これら自分のインプットをどう変えるかによって、アウトプット=自分の行動も変わってくる。

外見は他者に最も印象を与える視覚情報を決定するものだ。他者から自分に対する行動も変われば、自分自身の行動も変わってくる。

食事は自分自身をまさに構成するもので、食事のとり方を工夫することで自分自身の行動を作り出すことができる。

1.時間 「朝起きる時間」と「夜寝る前の時間」を見直す

1日の時間では変えやすく、かつ変えることで大きな効果がある時間が2つ存在する。それは「朝起きる時間」「寝る前の時間の過ごし方」だ。

朝起きるは時間を早くすると何故効果的なのか。それは、「朝起きてからの2時間は、人間が最もクリエイティブな活動ができる時間」だからだ。朝早く起きることで、現在会社の行き帰りに使っていた時間を、自分が本当にやりたいことに時間を使うことができる。自分のやりたいことに生産的かつクリエイティブに使うことができれば、大きな満足度を得ることができるだろう。

朝の時間を変えることには別のメリットもある。朝早く起きるということは、早く起きた分だけの時間だけ、夜寝る時間も早くする必要がある。朝は考え方がポジティブに考え方が働きやすく、夜は考え方がネガティブに働きやすい。つまり、朝早く起きることによって、ポジティブに考えられる時間が増え、ネガティブに考えてしまう時間が少なくなるのだ。

具体的にどうやって朝起きる時間を早くするか。いきなり起きる時間を2時間早くするのは挫折してしまうだろう。そこで、目標の10パーセントずつ早くするとうまくいきやすい。2時間早く起きたいのであれば、その10パーセントである12分ずつ早く起きるようにしていこう。1ヵ月もすれば、2時間早く起きることが苦ではなくなっているはずだ。

朝起きる時間とあわせて変えたいのは、「寝る前の時間の過ごし方」だ。ここでは睡眠の質を高めることに注目してみたい。例えば夜寝る前の1時間は、PCやスマホを見るのをやめてみよう。睡眠の質は大幅に向上する。入眠直前の食事や入浴を避けるのも効果的だ。睡眠の質を高めることで翌朝の目覚めも良くなり、ポジティブな朝を迎えられることになるだろう。

2.言葉 「自分に向けた言葉」「相手に向ける言葉」を見直す

言葉はなぜ重要なのか。一般的に、言葉は他人とのコミュニケーションをするための道具だ。しかし、言葉は「自分自身」にも向けられていることを抑えておきたい。つまり、頭の中でモヤモヤしていることを言葉にして発することで、「自分はこう考えているのか」ということを初めて認知する。そうやってインプットした情報が、自分の内面を形作っていくのだ。

例えば、ネガティブな言葉を使えば使うほど、脳はネガティブなことに気がとられるようになり、何でもネガティブに物事を捉えてしまう。気が付けばネガティブな性格を作り上げてしまうだろう。そうならないためにも、自分が使う言葉はポジティブな言葉にするように心がけたい。

自分の言葉を変えるためには、自分がどんな言葉を使っているのか認識しなければならない。そこで「自分の口癖」に注目してみよう。普段の自分が何気なく使っている言葉で、ネガティブな言葉は無いだろうか。普段の自分がどんな言葉を口癖にしているのか解らない人もいるだろう。その場合は、普段よく話をしている友人や家族、会社の同僚などに聞いてみると良いだろう。

自分がどんな言葉を使っているか解ったら、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えれないか考えてみよう。例えば「疲れた」という言葉を口癖のように使ってしまっているとする。疲れたという言葉はネガティブな言葉であり、あまり使いたくない言葉だ。例えば、以下のような要領で変えてみよう。

  • 「疲れた」(ネガティブ) → 「やりきった」(ポジティブ)
  • 「疲れた」(ネガティブ) → 「やれやれだぜ」(強気)
  • 「疲れた」(ネガティブ) → 「乳酸がたまっているようだ」(知的)

どの言葉も、「疲れた」というため息な出そうな印象に比べると、前向きだったり、明るかったり、楽しそうな印象を受ける。その印象は、印象通りに脳に次々と蓄積され、気が付けば自分の性格そのものを形づくっていく。

 

自分に向けた言葉を変えた一方で、他者に向けた言葉にも注目してみたい。以下の例では、仕事のできない部下に対するメッセージを2種類用意した。2つとも同じ内容のことを言っているが、「伝え方」が違う。それぞれどんな印象を受けるだろうか。

  • (部下に対して)なんでそんなこともできないの?
  • (部下に対して)できるようなってくれたら嬉しいな

1つ目のメッセージは、指示的、命令的であり、なんだか仕事が出来ないことだけではなく自分の人格そのものも否定されているように感じる。

一方で2つ目のメッセージは、相手に対して指示的、命令的になっておらず、あくまで自分の感情ベースで話をしている。受け取る側も冷静に受け取ることができる。

1つ目のメッセージは「YOUメッセージ」と呼ばれ、「相手」が主体のメッセージだ。「仕事のできないあなた(YOU)が悪い」という伝わり方をしてしまい、命令的になりやすい。2つ目のメッセージは「Iメッセージ」と呼ばれ、「わたし」が主体のメッセージだ。「私(I)は仕事ができるようになってくれたら嬉しい」という自分の感情のみが伝わり、相手は冷静に受け取りやすい。

Iメッセージの良いところは、メッセージをどう捉えるかは相手に委ねられている点にある。相手に選択の自由を尊重した伝え方をすれば、相手は自分という存在を認めてもらえていると感じ、接し方も積極的になってくれる。他者とのコミュニケーションではIメッセージを使うようにしたい。

3.友人 「人は無意識に相手の望む姿を演じる」

友人について考える前に、前提として覚えておきたいことがある。それは、「人は無意識に相手の望む姿を演じてしまう」ということだ。人間はどうしても相手の望みどおりの人間になろうとしてしまう習性がある。

つまりは、魅力的な友人に囲まれている人は自然に魅力的になる。そのまた逆もしかりということだ。言い換えれば、自分を変えるためには、自分を取り巻く人間関係を変えてしまえば良いということになる。

そうは言っても、いきなり今まで作り上げた人間関係を一新するのは難しい。そこでお勧めなのが、「いままで頻繁に関わってきた友人に対し、自分から積極的に連絡することやめること」だ。この関わり方をしていると、次第に関係が続く友人と、そうでない友人が浮き彫りになってくるだろう。もし少し連絡をしなかったくらいで壊れるような関係ならば、本当の友人関係ではなかったと割り切っていい。そうすることで、安っぽい人間関係に縛られなくなり、まわりには価値のある人間関係しか残っていかない。

4.モノ 「モノを減らす」「モノを変える」

モノは必要最低限だけ所持するようにしたほうが良い。記事の前半でも少し触れたが、「行動を起こすためには、考えて迷うことを減らす」必要がある。モノが多いと行動に迷いが生じ、結局行動ができなくなってしまうため、不要なモノは所持しないようにしたい。

所持しているモノを減らすには大きく2つの方法がある。1つは「モノそのものを減らす」ことだ。これは自分にとって必要ではないと解っているモノに対して有効だ。定期的に片づけをするなどし、自分にとって不要なモノは極力減らすように意識したい。モノを減らすことによって迷うことが無くなり、行動しやすくなるだろう。

もう1つのアプローチは「いつも使っているモノを変える」ことだ。自分にとって必要かどうか解らないモノにはこの方法がお勧めだ。毎日使っているモノを変えていき、「あまり必要ないな」と感じたモノは減らし、必要あるモノだけを残していこう。そのうち自分にとって必要がないモノは無くなっている。

5.環境 「五感に与えるモノをコントロール

環境を変えるといっても、「引っ越し」「転職」といった大きなイベントを行う必要はない。五感情報(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)にインプットする情報をコントロールすれば、自分のアウトプットは変わる。

自分の視覚を変える方法は、自分の部屋や机のまわりのレイアウトを見直すことだ。例えば、いつも観ているPCのデスクトップをポジティブな画像にしてみたり、部屋の家具のレイアウトや配置を変えてみたりするなど、少し自分の目に飛び込んでいる情報を変えるだけで行動は変わる。

聴覚を変える方法は、いつも聴いている音楽を変えてみるのが良い。例えば、今までなんとなく曲を聴いていたところ、「元気になりたい時は元気になれそうな曲を聴く」など、意識的に聴く曲を選ぶように選ぶようにするのがお勧めだ。

嗅覚を変えるのもそう難しくはない。普段使っている石鹸やボディソープの匂いを変えるだけで、インプット情報は変わる。自分にあった匂いの香水を探してみるのも面白いだろう。

味覚を変える例としては、外食の際に普段選ばないようなメニューを選んでみるのがお勧めだ。こうすることで、外食時には常に新しいインプット情報と接することになる。普段選ばないメニューを選ぶことを自分の中でルール化できれば、毎回注文の判断に迷うこともないので効果的だ。

触覚を変える手っ取り早い方法は、身に着ける衣類を変えることだ。また、室内の温度を一定時間毎に変えるのも簡単な方法だ。人は同じ温度に長時間居ることを嫌う性質を持っており、室内の温度は頻繁に変えたほうが集中力が維持できるという研究結果もあるため、是非お勧めする。

以上のように、五感へのインプットを変えることで新しい環境に身をおくことはさほど難しくない。新しいインプット情報を与えるだけで、新しい行動を次々と起こせるようになるだろう。

6.外見 「人の評価は外見によって大きく決定する」

相手が自分をどう扱うかは、ほぼ外見のみによって決定する。これを証明する原理としてメラビアンの法則というものがある。これは人が他者に向けた評価がどのように決定されるかについての研究だ。その研究結果は、見た目などの視覚情報が55%、声のトーンや速さなどの聴覚情報が38%、話の内容などの言語情報はわずか7%というものだ。

つまり、まわりの反応を変えるのに最も効果的な方法は、外見を変えるということになる。変えることでまわりの反応に効果が高いとされているのは「服の色」「顔のまわり」の2つだ。

服の色は外見のうち最も占める面積が広いため、印象を変える効果が高い。色が与える効果は絶大だ。初対面で明るい感じの色を身に着けている人を見ると、その人のことを無意識に「明るく親しみのある人」と評価しやすい。逆に白黒だけでまとまった色をしていると、「まじめで気難しい人」という印象を受けやすい。自分がまわりに持ってもらいたいと思っている印象とマッチした色を選びたい

顔のまわりで変えやすいのは、「髪型」「眼鏡」など、周囲の人の目につきやすい部分を変えることだ。ここでも自分がどういう印象を持ってもらいたいかを考えよう。

7.食事 「何を食べるか」「どう食べるか」

最後は食事について考えよう。食事は睡眠欲、性欲と並ぶ人間の3大欲求とされている。人間が根源的に持っている欲求であるため、食に対する人間の感覚は鋭い。言うまでもないことだが、食べたものが人間を構成しているため、食事が行動力に与える影響は大きい。食事に関わる行動を見直すことは重要だ。

まずは「何を食べるか」に注目する。ファストフードが人の体に良くないことは、なんとなく認識している人が多いだろう。最近の実験結果では、「ファストフードを摂ることで、生活習慣が怠惰になる」ことが明らかになっている。行動習慣が怠惰になることで新しい行動が起こしにくくなるう。

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逆に行動する意志力を高めてくれる食事は、「血糖値の浮き沈みが緩やかな食事」だ。具体的には玄米ナッツなどがこれにあたる。人間の脳は、血糖値が下がり始めると、途端に省エネ活動を始めてしまう。先述したファストフードや、砂糖、白米などの精製された穀物は、血糖値を急激に浮き沈みさせるため、人間の意志力を奪ってしまう。

ただ玄米やナッツがあまり好きではないという人も当然居るだろう。そういう人にお勧めなのは、「食べる比重をコントロールすることだ。朝食・昼食・夕食のバランスについて見直してみよう。最も最適な割合とされてるのは以下の割合だ。

  • 朝食:50%
  • 昼食:30%
  • 夕食:20%

ほとんどの人が最も多く食べているのおは、夕食ではないだろうか。しかし、夕食をたくさん食べてしまうと、その後あまり活動をしないため、脂肪が蓄積しやすくなってしまう。胃腸に負担がかかりやすく、睡眠の質が低下する。逆に人が最も活動する時間帯を考慮して、朝食と昼食で8割程度の食事を摂るようにするようにしてみよう。そうするとエネルギー不足になりにくく、意志力が維持しやすくなる。

 

まとめと書評

<まとめ>

・ポジティブになるための第一歩は、「考えて迷わない」「根拠を持たない」「希望はいらない」の3つのルールを認識すること。

・「朝起きる時間」「寝る前の過ごし方」を見直す。

・「人は無意識に友人の望む姿に変わる」ので、付き合う友人は選ぶ。

・「言葉」は自分の性格を作る。「Iメッセージ」を使う。

・「モノ」を減らして行動に迷いを無くす。

・「五感へのインプット」をコントロールして、新しい行動を起こす。

・「服の色」と「顔のまわり」を意識的に変える。

・「ファストフード」は避ける。食事量は5:3:2の割合を意識する。

<書評>

自分はずっとネガティブな側の人間だと思ってきていた。もちろんポジティブでありたいと心の奥底で思っていたので、この本を手に取ってみた。これまでもポジティブになるためのノウハウ本は読んだことがあるが、あまり共感したいと思ったり、実践していこうと思えることは多くなかった。そんな私が読んでみても、この本を読むと前向きで明るくなり、色々と試してみたいと思える内容だった。

また、内容が簡潔で解りやすい点や、「心理学」「脳科学」という科学に基づいた内容になっているため、根拠が明確である。いわゆる「感情論や体育会的な著者の押し付け」を感じることが全くなかったため、スっと内容に入っていくことができた。 

ポジティブ・チェンジ

ポジティブ・チェンジ

 

 

将棋の勉強を継続させる動機づけ

将棋ほど継続的な努力が必要なゲームは、他にあるだろうか。対局するだけでは強くならないことは重々解っていても、なかなか将棋の勉強が続かない。

「なぜ」将棋をやっているのかを考えたことはあるだろうか。まだ20前後の頃に、とある人に聞かれてすぐに答えが出てこなかったのを覚えている。今となっては、この「なぜ将棋をやっているのか」、その理由(将棋をする意欲を掻き立てるモチベーション)によって、勉強が長期的に続くかどうかが決まるのではないかと思っている。

ところで、将棋の勉強と言っても色々ある。以下は私の思う、将棋の棋力向上に直接的に貢献するであろうアクションだ。

  • 詰め将棋
  • 必須問題
  • 次の1手問題
  • 棋譜並べ
  • 棋譜検討
  • 序盤研究

これらを見てどう思っただろうか?どの活動もやることに全く躊躇がないと感じた人は、既に将棋の勉強をするのに十分な動機づけを得ていると思う。本記事はスルーしていただいて構わないだろう。逆に辛そう、しんどそう、面倒くさいだと感じた人は、将棋に対する動機づけを考えてみる良い機会かもしれない。

以前の記事で、動機づけには「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」が存在することを紹介した。

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 ・「外発的動機づけ」とはアメとムチと考え方で、長期的な努力の継続が難しい動機づけである。
・「内発的動機づけ」とは活動そのものに価値を見出し、長期的な努力の継続の助けになる。

さて、将棋で言う内発的動機づけとはどんなものだろうか。今一度、内発的動機づけについて整理をしてみよう。

  • 1.自分で選択しながら仕事を進められるという自立欲求
  • 2.より価値のある能力を身につけたいという向上心
  • 3.社会への貢献などの志や目標

1は詰め将棋や棋譜並べという活動そのものが「楽しい」といった感情や、そのアクションを自分自身で選択する行為そのものに喜びを感じることなどを指す。

2は純粋に将棋の心理に近づきたいといった探求心などを指す。難しい詰め将棋を解くこと。プロ棋士が着手した手の心理を棋譜から探ることなどがそれに当たる。

3は、これらの活動で将棋を強くなった後に、強くなった棋力をどう活用していきたいかということだ。そこが明確であればあるほど、継続的に取り組めるだろう。

私の場合、学生時代の将棋部だと「団体戦」などがイメージがわきやすい。
自分の1勝がチームの1勝につながる。チームで1つの目標に向かって頑張っていくことに非常に充実感を覚えていた。このように、強くなった結果、それをどのように生かしたいかという欲求を指すのが3だ。

1~3のような動機づけが存在している場合、努力を努力と感じなくなる。詰め将棋や棋譜検討などの活動そのものが楽しくなり、知らないうちにどんどん強くなっていく。

逆に注目してみよう。継続的な努力が難しい動機づけとされている外発的動機づけの代表例は、「勝ちたい」「負けたくない」という勝敗を表すものだ。このモチベーションから生み出すアクションはただ1つ、「実戦対局」のみだ。

ただし、あくまでも「勝ちたい」という欲求が存在してはいけないとは思わない。プロ棋士、アマ強豪を見ても自身を「負けず嫌い」を公言する人は多い。ただ、その奥底に将棋そのものを愛する「内発的動機づけ」が存在しているからこそ、普通の人ができないような努力を長期的に積み重ね、とんでもないレベルまで強くなっているのだろう。

 

詰将棋の習慣を身に着ける

将棋は実戦対局だけしても強くはなれない。詰将棋棋譜並べなどを通じて、考える力を養うことが必要だ。特に勝敗に直結する終盤力を養う詰将棋は欠かせないものである。アマ高段者でやっていない人はほとんどいないだろう。それだけ棋力向上に役立つツールが詰将棋だ。

そう解っていても、なかなか身に着けられないのが実情ではないだろうか。
慣れないことをいきなり習慣づけるのはそう容易いことではない。

そこで、前回の記事でまとめた「本の読む習慣のつけ方」をヒントに、どうすれば詰将棋を習慣化できるのか、考えてみたい。

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 1.詰将棋から得られるものを考える

詰将棋を習慣化するための第一歩は、詰将棋をやりたい!という意欲をつけることだ。
そのために必要なのは詰将棋は棋力向上に直結するものという事実を、しっかりと認識すること」だ。
詰将棋に取り組めない大きな要因は、「本当に詰将棋をして強くなるのか?」という疑念が心のどこかにあるからだ。それを払拭し、「確実に強くなるもの」というイメージが持てれば、「勝ちたい」という強い欲求があるほど継続的に取り組めるだろう。

さて、勝つために序盤、中盤、終盤の何処を強化するのが効率的かを考えてみよう。
考えるまでもなく、間違いなく「終盤」だ。この終盤というのは、序盤や中盤と違い、実戦だけでは身に付きにくいのが特徴である。その理由は単純で、「時間を使って終盤について考える機会が足りていない」からだ。

序盤や中盤は、持ち時間の長い将棋であればじっくり考えることができるかもしれない。その一方で、終盤戦のほとんどは、持ち時間の無い「秒読み」で指されていることがほとんどだろう。つまり、対局だけでは終盤力をじっくり養成するトレーニングが明らかに足りていないのだ。そこで登場するのが「詰将棋」である。対局と違って持ち時間に縛られず、自分のペースで学習ができる。

終盤力は勝敗に直結するもの。そして詰将棋をすると終盤力が得られる、
詰将棋をしただけ勝てるようになると言っていいだろう。

2.詰将棋の「優先順位」を上げる

詰将棋の価値を認識できただろうか。ここからは詰将棋をするための具体的な時間の確保が必要になってくる。その第一歩が詰将棋の優先順位を上げる」ことだ。具体的な方法として、詰将棋をスケジュールに組み込む」ことをお勧めする。詰将棋の価値を高く認識できていれば、スケジュールに組み込むことにさして抵抗はないはずだ。

3.詰将棋の時間を自分との約束にする

詰将棋をスケジュールに組み込んだ後はそれを実践していく。組み込んだスケジュールを実行できるように、計画的に日々を過ごそう。詰将棋という「自分との約束」を果たすのだ。

4.無理のない詰将棋の習慣を身に着ける

新しい習慣を身に着けたいと思ったとき、最初の2~3日は気合いでなんとかなる。
ただし、1日の目標値が高すぎるとすぐに挫折をしてしまう。詰将棋の場合、「1日の問題数」「問題の難易度」などをどう設定するかが大切だ。難しい問題や1日の解く量を多く設定しすぎると、あっという間にやる気が削がれるだろう。

目標値の指標は詰将棋をすることで、他の活動に影響が出ない範囲」で設定することだ。最初は1日1題や2題でも構わない。日数を継続させることが大切なのだ。

4.詰将棋をアウトプットする

少ない量でも毎日していると、詰将棋をすることにたいしてエネルギーを使わなくなってくる。自分の解いた詰将棋を誰かに問題として出したり、面白い詰め手順があれば誰かに紹介するのも良い。

詰将棋が習慣化できたころには、はじめる前に比べて終盤力が身についていることに気が付く。読者の方のほとんどは、詰将棋だけで実戦対局をしないという人はあまり居ないと思う。詰将棋をしていると、実戦で終盤で逆転勝ちが目にみえて増えるようになる。逆転勝ちが増えることで、詰将棋をやろうという意欲はさらに高まるだろう。

 

簡単な詰将棋でも、日々反復して行うことで大きな差が生まれてくる。学校や仕事で移動中の5分、10分でも構わない。1日1題~2題でも解き続け、是非詰将棋を習慣化できるようになってほしい。

 

5手詰ハンドブック

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詰将棋パラダイス

詰将棋パラダイス

 

 

【飴ノート】拒絶される恐怖を克服するには

拒絶される恐怖を感じながら過ごしている人は多いのではないだろうか。

例えば職場で先輩や上司、取引先の顧客にいつも気を遣っている。無理な仕事を頼まれてもNoと言えない。聞きたいことがあっても怖くて聞きにいけない。職場を離れ、プライベートに目を移せば、友人、恋人との人間関係ではいつも相手の顔色を伺って接している。言いたいことをいつも言えていない。

稀に恐怖を乗り越えて行動できることもある。仕事で納期ギリギリになり、自分1人の力ではどうしようもなくなった時だ。拒絶される恐怖を感じながらも、なんとか仕事のお願いをする。案外そうやって行動した時は、恐怖は杞憂であることが多かったりする。でも次からはまた恐怖を抱えて行動できない。毎回切羽詰まらないと行動できないのでは、この先非常に疲れそうだ。恐怖を感じても行動するにはどうすれば良いのだろうか。

色々試していくうちに1つの方法に出会った。恐怖を感じたら、自分の精神状態を、「ピークの精神状態に持っていく」ことだ。いかにもネット上の色んな記事でよく見かけそうな内容ではある。だがこれが意外と効果的だった。

1.”感謝”しているモノを10項目考える

まず第一のステップは、自分が感謝しているモノについて考えることだ。何故いきなり感謝するのか。実は、心理学的に「感謝と恐怖は共存できない」ことが解っている。つまり、何かに感謝している感情を抱いている時、同時に何かに怯えることはないのだ。

具体的な方法として、まず自分が感謝しているモノを書いてみる。両親、恋人、趣味など、なんでもいい。次に、書いたモノに何故感謝しているのかを具体的に書く。これを繰り返し行い、10項目くらい書いてみよう。その間恐怖を感じることはないはずだ。

2.自分の望む”最高の結果”を思い浮かべる

次に第二のステップとして、自分の望む最高の結果を思い浮かべよう。これから自分が恐怖を乗り越えて行動し、手に入れたい最高の結果をイメージする。例えば好きな人に告白する時、告白がうまくいくという結果はもちろんのこと、相手がどういう返事でOKしてくれるのかなど具体的に思い浮かべる。

なぜこのように最高の結果をイメージするのか。それは、何もイメージしない場合、人は「自分が最も望んでいない結果を勝手に想像するようにできている」ようになっているからだ。だから理想の結果を思い浮かべる必要がある。

3.絶対大丈夫という”おまじない”をかける

理想の結果をイメージしたら、後は「絶対にうまくいく」と自分におまじないをかける。なぜこんなことをするのかというと、人は「絶対に大丈夫」か「絶対にダメ」のどちらかしか考えない生き物だからである。どれだけ理想の結果を鮮明にイメージできていても、「絶対に無理だ。。。」という姿勢ではまず行動できない。

自己成就予言」という言葉がある。自分のイメージしたことが、そのまま現実に起こることだ。なぜこのようなことが起こるのかというと、人は思い込みがあると、少なからずそれを意識して行動するからだ。つまり、「絶対に出来る」と考えると、何とか成功するように脳が働き、成功するための方法を勝手に考えるようにできている。だから「絶対にうまくいく」という”おまじない”で自信を高めよう。

おまじないの例が紹介されていたので、参考に見てみよう。聴衆に対して講演を行う前に、自分を「絶対出来る」という精神状態に持っていくためのおまじないだ。

今、私は、私の潜在意識に命令します。

私に力、感性、説得力、ユーモア、簡潔さ、それ以外の何でも、聴衆のみなさんの人生を今日変えるために必要なものを与え、聴衆のみなさんの人生を今日変えられるよう、私を導いていくことを。

最後は自分で決める

これまでの3ステップで、ピークの精神状態を作りあげることができた。ピークの精神状態を作り上げた後にも重要なことがある。「最後は自分で決める」ということだ。これまで万全の準備をしてきたのだから何も恐れることはない。自分で決断して行動をはじめよう。

恐怖を感じて逃げ出したくなった時は、この3ステップを踏んでみたい。自然と恐怖が消えて、行動を起こせるようになっていくはずだ。

まとめと書評

<まとめ>

感謝と恐怖は共存できない。感謝しているモノをイメージすれば恐怖は消える。

自分が欲しい最高の結果をイメージする。

絶対に大丈夫というおまじないをかける。

<書評>

読み終わった後に感じたのは、人は本当に両極端な考え方しか出来ない生き物なのだということだ。少しでも不安要素があれば最悪の結果ばかり考えてしまう。だから最高の結果が出すための自信をつけるプロセスが大事なのだと解った。いつも最悪の結果ばかり考えてしまうネガティブな人には効果があると思う。

【飴ノート】成長思考を身に着ける

もし自分が成長していると感じられれば、それはとても嬉しいことだ。だが、成長したいと思っていても、なかなか成長するための行動を始められない。始めてもすぐ挫折してしまう。このような悩みを持った人は多いのではないだろうか。

本記事では、どうすれば成長するための行動を起こすことができるのか。どうすれば挫折せず努力を続けられるようになるのかを学びたい。参考にする著書は赤羽雄二氏の「成長思考」だ。

成長思考  心の壁を打ち破る7つのアクション

成長思考 心の壁を打ち破る7つのアクション

 

1.成長を妨げる要因を知り、取り除く

「成長したいが、そもそも行動を起こせない」という人は多い。何故行動を起こせないのだろうか。理由は、行動を阻害するような「心理的ブロック」が存在しているからだ。まずはこの心理的ブロックを理解し、取り除く必要がある。

どうせ自分にはできない

成長を妨げる心理的要因の中で最も大きな壁が、「どうせ自分なんか」と自分を卑下することだ。「もう30間近だし、新しい仕事のための勉強を始めても遅い」などというように、年齢などを理由に自ら努力を諦めてしまう。

何故このような心理的障壁を作り出すのだろうか。理由は失敗した時に自分が傷つくことを恐れているからだ。チャレンジして失敗し、周りにたたかれるのが怖い。だから「挑戦したところで無理」と自分に思い込ませ、挑戦から遠ざけている。

前にも失敗した

トライはしてみたが、失敗して行動を起こせなくなることがある。「1度もうまくいったことがない」「以前やってみたが失敗した」という理由で成長を諦めてしまう。

この場合、ほとんどのケースは適切な準備をしないままトライしている。人に言われたことを下調べもしないままやってみる。物事の本質を理解しないまま取り組むため、当然失敗する。それであたかも「自分には才能がない」と思い込み、また失敗したくないことを理由に挑戦を諦めてしまう。

誰も応援してくれない

挑戦して上手くいかない場合、周りの人が全て敵に見えることがある。「頑張っているのに誰も応援してくれない」「誰も認めてくれない」などと、まわりの人が自分の努力をサポートしてくれないことを理由に努力を諦めてしまう。

しかし、本当に努力を応援してくれない人ばかりかというとそうではない。実際にはサポートしようと声をかけてくれる人は邪魔する人の何倍も存在する。だが当人は、応援してくれる人より、応援を阻害する人に意識が向きやすい。そのため、「誰も自分を応援してくれない」という錯覚に陥るのだ。

 

ここでこれらの心理的ブロックについて整理をしてみよう。

1つ目の「どうせ自分には無理」というのは、そもそも行動を起こしていない。

2つ目の「前にも失敗した」というのは、何も準備しないまま始めている。これは行動を起こしている気になっているが、実際には行動を起こしていないのと何ら変わりがない。

3つ目の「誰も応援してくれない」というのは、自分が作り出している思い込みである。

これら全ては事実ではない。自分が勝手に作り出している心理であることを理解しよう。そして、努力をするためには「適切な準備」が必要である。適切な準備とは、次章で整理している「成長のための7つの要素」を揃えることだ。

2.成長するための7つの要素

成長するためには、以下の「7つの要素」を揃えることが重要だ。

<7つの要素>

  1. 成長したいという意欲と目標
  2. 自分が続けられる努力の理解
  3. 「頑張れば成長できるかもしれない」という自信
  4. 好循環を生み出す力
  5. ポジティブ思考
  6. ある程度の体調の維持管理
  7. 仲間と一緒に頑張れる環境

これらを揃えることが成長するための出発点となる。順番に見ていこう。

成長したいという意欲と目標

成長するための出発点の1つ目は、「成長したいという意欲と目標」を持つことだ。具体的には、「自信がない」「苦手意識が強い」「劣等感に負けてしまう」という理由に負けないレベルの目標を手に入れる。

そのためには、努力のハードルを下げると効果的である。高い目標を立てた場合、達成できずに終わりやすい。すると、自信のなさや劣等感を感じ、目標に揺らぎが生じる。このように、多くの人は高い目標を設定し、達成できずに終わってしまう。

一方で低い目標であれば達成しやすい。努力の結果を「達成」という報酬ですぐに得ることができる。小さな成功を積み重ねることは思っている以上に気分が良いので、続けようという気持ちも芽生える。このように、小さな成功を積み重ねるほどに、自分の成長意欲が強化されていくのだ。

自分が続けられる努力の理解

「努力」という言葉に「ストイックで重たいもの」というイメージを持っている人は多いのではないか。このイメージを取り払い、努力を軽い気持ちで行えるようにするのが大切だ。なぜ努力と聞くと重いイメージを抱くのか。それは、努力を始めてから成果を得るまでに時間がかかりすぎるような努力をしているからだ。

努力から得られる「成果」はどんな些細なことでも良い。例えば以下

・ヨガをやってみて気持ちが良かったから、明日もやろう(という感情)

・読んだ本の内容を友達に話をしたら盛り上がった。もっと本を読んでみよう。(という感情)

一見すると、自分の好きなことをやっていて努力ではないと思うかもしれない。だが、実際には、「ヨガを毎日続ける」「本を毎月5冊読む」という「厳しい」目標を立てた場合でも、やることは同じだろう。

得られた成果の注目すると、その人にとって「幸福感」を感じられるものになっている。大切なのは、努力をしたらすぐに幸福感を得られることだ。ヨガの例だとやったその日に気持ちよさを感じることだできる。本の場合は話ができるパートナーがいればすぐに達成できるだろう。毎日電話するような恋人が居るならバッチリだ。

人によって幸福感は様々だ。ただ共通して幸福感と呼べるかどうかの指標になるものがある。それは、「幸福感を得るために時間をかけてもいいと思えるか」。1度幸福感を味わってみないと解らないことである。まずはすぐに幸福感を感じられるような努力の仕組みを考えよう。

「頑張れば成長できるかもしれない」という自信

これは簡単に言うと「自信を持つこと」だ。世の中には自信を持っている人とそうでない人がいる。だが前者も初めから自信を持っていたわけではない。最初は自信が無かったが、成功体験を通じて自信をつけてきた人がほとんどだ。

成功体験を積めば自信はつくが、それ以外にも「自信をつけるための工夫」を積極的にしていこう。著書で紹介されていたのは、A4のメモ用紙にその日自分が出来たことを書き出すことだ。この方法を試してみたが、自分が出来たことを紙に書いただけで思った以上に達成感を感じることができる。

その他には、「褒めてくれる人」を自分の傍に置くのも効果的だ。褒められて嬉しくない人はほとんどいない。いや、そんなことはないと思っている人は、試しに自分の努力を誰かに褒めてもらえれば解る。大事な努力を褒めらることは、思っている以上に嬉しいものだ。次もまた頑張ろうという意欲も芽生える。そのような関係を築くためにも、まずは相手の行動を自分が褒めることから始めてみよう。

好循環を生み出す力

好循環とは「自分が実現したいことが、複数の要因によって追い風を受け、達成しやすくなること」だ。複数の要因とあるが、その中でも最も大きな好循環は「周りの人のサポート」だろう。1人で行う行動よりも、まわりの人を巻き込んだ行動のほうが遥かに達成できることは大きくなる。

ここで重要なのは、「結果として好循環が起こることを期待するのではなく、自ら好循環を起こすための工夫をする」ことだ。

例えば「情報収集力を強化する」という目標を設定していたとする。その場合、一人で情報収集するだけでなく、強化したい分野について詳しい人を探して巻き込んだほうが効果的だ。まずその人から根掘り葉掘り聞くことから始め、聞いたことを実際に自分で調べてみる。調べて気になったことを整理してまたその人にぶつける。これを繰り返せば、一人で調べるよりその分野について何倍も詳しくなれるだろう。

このような自分の欲しい知恵を持っている人に、普段からその人が欲しいものを自分が提供したいた場合、この好循環をすぐに作り出せる。いわゆる「Win-Win関係」だ。そのためには、誰が何に興味や関心を持っているかを抑えておく必要がある。もしそれが自分の得意な分野であれば、その人とはすぐにでもWin-Win関係を築けるだろう。

ポジティブ思考

ポジティブな性格が必ずしも成長に繋がるわけではない。ただ、ネガティブな性格よりも多くのチャレンジをしやすいことに同意できる人は多いのではないか。ポジティブな人は、失敗しても意味を見出し、次のステップに繋げることが出来る。成長思考を身に着ける上で大切なのは、「努力をしている自分を非難する人に対してなるべくネガティブにならず対処する」ことだ。チャレンジして失敗したことを過剰に避難する人をうまく対処できるようになれば、努力を阻害される可能性はぐっと低くなる。

避難する人に腹を立てずやり過ごすにはどうすれば良いか。1つの方法は「相手にはよほど酷いトラウマがあると考える」ことだ。こちらに非がないのに避難をする人は、短期、感情的、陰湿というような特徴を持った人がほとんどだ。まともな人はほとんどいない。「過去にこの人は相当嫌なことがあってトラウマを抱えているのだろう」と考えよう。すると相手の怒りに満ちた顔が「苦しみに満ちた顔」に見えてくる。不愉快さはかなり減るだろう。

また別の方法として、「嫌なことがあってもすぐに判断せずに保留をする」ことも有効だ。この方法を取ると、まともな人であれば勘違いに気づいて誤ってくれることが多い。逆にもし自分が反論して口論になってしまうと、後で相手が勘違いに気づいても謝るに謝れなくなってしまうことがあるので、注意が必要だ。

ある程度の体調の維持管理

体調の維持管理は努力の継続に非常に重要だ。自分にとってのベストコンディションを維持するための工夫をしていこう。

まずは自分にとってのベストコンディションを認識しよう。睡眠時間、起床時間、食事の量とタイミング、運動する時間などが指標になる。それぞれ自分にとってベストだと感じるものを設定し、それを目指すようにしよう。

自分にとってのベストコンディションを設定したら、1つずつそれに近づけていく。いきなり全ては実現できないので、1つずつ順にやっていこう。そのうち「睡眠時間が6時間よりも7時間のほうが気分が良い」「食事は朝食をたくさん摂ったほうが1日中頭が働く」など、当初の想定から色々と誤差が出てくるはずだ。その度に目指すべきベストコンディションを修正しよう。

仲間と一緒に頑張れる環境

自分に厳しい人は、「他人の協力を借りたら負け」と考え、全てを一人でやろうとしてしまう。これまで見てきた通り、努力を継続させるためには他人の力をどんどん借りる必要がある。他人を頼れるようになることは、努力を継続させる大きな要素だ。そのための具体的な工夫をしよう。

他人に協力を得ることを躊躇する人には「プライドが高い」人が多い。プライドを持つことをストイックな考え方と思う人がいるかもしれないが、実際はそのような格好の良いものではないようだ。以下、書籍より抜粋。

日本語で「あの人はプライドが高い」という場合、自分のことを自慢したがり、自分を優位だと思いたがり、すぐに自分が傷つけられたと騒ぐ人」という意味で使われることが多いようです。

しかし、それはまったくの無意味です。そんなことを思うかどうかにかかわらず、自分の評価は他人が決めることで、勝手に「自分の評価はもっと低い」と言い張るようなものです。

「自分はプライドが高い」というのは、「自分には自信がありません」と言っているようなものだ。今すぐプライドという言葉を自分の語彙の中から捨て去ろう。そうすることで、人を頼れる可能性もグッと高まる。

3.まとめと書評

<まとめ>

  • 成長を阻害する心理的ブロックは自ら作り出しているもので事実ではない。
  • 成長するための7つの要素を揃えることが成長の出発点。

<書評>

本書を読むことで、「成長することはそんなに難しいことではない」と思えるようになった。以前は努力と言うとどうしても「頑張らなければならない」と思い、気合いをいれて目標に臨まなければならなかったが、本書を読んで楽に努力を続けられるようになった。ストイックな人ほど、本書を読むことで努力を「辛いもの」から「楽しいもの」にイメージチェンジできると思う。

【飴ノート】直観を信じて行動する

  • 会議で次々と新しいアイディアが浮かび、的を射た案を提案している。
  • わからないことを質問をされたら即答し、明快で的を射た答えを返してくれる。
  • 想定外の事態が起こっても、状況を分析してはすぐに何をすべきか判断できる。

職場でも学校でも、このような「デキる人々」を目にする。こういう人たちを観ていると、「頭の回転が速いな」「なぜすぐにそんな色々なことを思いつくのだろう」と、ただ関心するばかりだ。彼、彼女らは「直観力」が優れていて、頭で考えずとも無意識のまますぐ行動ができるのだ。どうすればこのような人達みたいに直観を発揮できるのか?

意外なことに、直観は使いさえしていれば身につくものだという。しかし、「直観=天性のもの」というイメージを持っている限り、なかなか直観を信じて使うことができない。そこで、直観についての事実を知り、そのイメージを拭いさることができれば、直観を使えるようになるのではないだろうか。

目次

1.直観は論理的な理由づけをせず意思決定を行う判断プロセス

まず直観とは何なのかについて、今一度整理をしてみよう。直観とは、論理的な理由づけをせず意思決定を下す判断プロセスのことを指す。日常生活の中で直観を用いるケースは多い。例えば学校の初対面のクラスメイト、会社の同僚、上司を見て良い人そうだ」「怖そうな人だなど、なんとなくで判断をする。恋愛などでは「この人は運命の人だ」と感じるような、ビビっと来る感覚がある。これも直観だ。

2.直観の9割は当たる

僕たちが普段から無意識に使っている直観を使っていることは解った。ではその直観は一体どれくらい当たるのか?これについてはイスラエルのある大学で研究されており、人間の直感は90%近い確率で的中することが証明されている。

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直観と似た言葉で”山勘”という言葉がある。これは直観とは別物だ。直観についてもう少し細かく整理すると、「脳がこれまでインプットしてきた経験、学習のデータベースから、無意識に手がかり、ヒントを見つけてそっと教えてくれる答え」である。意思決定をするまでに、潜在的に脳が記憶の蓄積を参照し、答えを導いてくれている。

一方の山勘は、このような思考プロセスが働かないまま答えを導いている。そのため的外れな回答を導きやすい。

3.直観に従って行動するほど直観は研ぎ澄まされる

直観に従って行動した経験が積み重なるほど、よりその精度は高まっていく。若いころに初めて出会った人の第一印象より、大人になってから初対面の人の第一印象の方が、最初の印象と付き合ってからの印象が一致する可能性は高いのではないだろうか。これにはちゃんとした理由がある。人間関係を重ねて行く中で無意識に直観を使っているのだ。経験のデータベースに「直観履歴」を多く蓄積しているのだ。

4.直観が発揮されやすい環境がある

ここまで整理すると、「いかに直観を使えるようになるか」が重要だということに気付く。実は直観を行動に移しやすい条件が存在する。例えば、一人で直観力を発揮しようとするより、仲間やライバルが存在している方が直観を使えるようになる。また、いつも全力で取り組むよりも、脳にある程度のメリハリをつけるほうが直観力を効果的に高めやすいことが解っている。

こうした直観力を発揮しやすい条件を押さえ、意識的にそのような環境を作っていくことが大切だ。

5.直観を鈍らせる考え方がある

上記4とは逆に、直観力を発揮し辛くなる考え方がある。それは「バイアス」と呼ばれる偏ったものの見方のことだ。バイアスとは、過去の体験やまわりの意見などによって作られた先入観のことを指す。

例えば記事冒頭で述べた「直観は天性のもの」というのもバイアスの1種類と言える。他にバイアスの例としては、人は自分の都合の良い情報ばかりを優先して集め、それ以外を軽視してしまう(確証バイアス)これにより、本来直観でほぼ正しく得られる情報を軽視してしまうことがある。このようなバイアスを抑え込む方法を押さえておくのも大切だろう。

6.この記事のまとめと書評

<まとめ>

  • 自分自身の直観を信じて行動することを繰り返し、直観力を高める
  • 直観を発揮しやすい環境を身の回りに整える
  • 直観を疎外する「バイアス」を抑制する

 <書評>

「直観についての知識」「直観を発揮しやすくなるもの」「発揮しにくくなるもの」という3大項目でわかりやすくまとまっており、非常に読みやすい。図示して説明している箇所も多く、直観的に内容を理解できる構成になっていると思う。

直観力

直観力

 

 

 

負けた将棋との向き合い方

将棋の棋力向上にあたり、最も短時間で簡単に伸ばせ、かつ最も難しいのが負けた棋譜との向き合い方だ。どこが悪く、どうすればよかったのかを反省する時間は、実対局の何十局もの価値がある。だがそれが解っていても、なかなか立ち止まれない。気が付いたらインターネットで次の対局に向かってしまう。この習性を何とかしなければと、将棋部の現役時代は常々思っていたものだ。

負けた将棋と向き合うメリットを理解しているにも関わらず、そのメリットを不意にしてまで「勝ちたい」と思っていた。将棋ほど実力にそのまま依存するゲームは少ない。運の要素が少なく、自分の積み上げてきた実力がそのまま勝敗に直結する。つまり、負けるということは、自分の実力が相手より劣っていたことに直結すると考えていた。それを認めたくなかったのだ。

もしこれから棋力を伸ばそうとしている人が、当時の僕と同様に目先の「勝利」を目的に将棋を指しているのであれば注意が必要だ。折角時間をかけて丁寧に将棋を指したのに、棋力を伸ばす機会を不意にしようとしている。

指した後はちょっとだけ間を置こう。負けた将棋を指した時、最も棋力を向上させるのに役立つ武器を手に入れた瞬間だと喜ぼう。武器とはもちろん、自分が指して負けた将棋そのものだ。

そうはいっても、負けた内容によっては見たくないような棋譜、忘れたいような棋譜だって存在するだろう。どうすれば負けた将棋と向き合えるのか。僕の経験からその方法を整理してみた。

1.嫌な時はすぐ振り返りせず記録だけ取る

しばらく見たくないようなひどい将棋、逆転負けをしたような将棋でお勧めなのは、記録だけ取ってすぐに感想戦を行わないことだ。このような将棋を指した後は、多くの人は感情的になっている。そんな状態で振り返りを行ったところで、感想戦はやっていても頭の中は「早く感想戦を終わらせて次の対局に行きたい」と考えている。たいした成果は得られない。

こういう時は棋譜だけどこかに取っておこう。インターネットで指したのであれば棋譜だけPCのどこかにコピーして保管しておけばいい。将棋サイトによっては、一定期間経過すると履歴から無くなるので注意したい。リアルで対局した場合は忘れないうちにデータ化して保管したい。ちなみに僕は大事な局面だけでもすぐ思い出せるようにしけば良いと考えている。リアルの対局をわざわざ全部棋譜入力するのは大変だしね。

2.気持ちに余裕がある時に徹底的にやる

保管した棋譜の振り返りは、気持ちに余裕がある時に意欲的にに取り組みたい。もし感想戦のパートナーがいる時は、自分が感じた不明点、疑問点をどんどん提示していこう。その際、何故自分がその着手を選んだのか説明することが大切だ。なぜその着手を選んだのか意図がわかれば、パートナーも指摘がしやすい。

人に説明をする習慣をつけると、対局中に「なんとなく」で指すことが少なくなる。なんとなくという感覚は文字通り曖昧な言葉であり、安定した棋力向上は見込めない。人に説明をすることは感想戦で棋力が伸びる大切な要素なので、早くからこの習慣を身に着けたいところだ。

3.強い人の「なんとなく」を聞いたら掘り下げよう

強い人と感想戦が出来る以上に棋力が伸びる機会は無いと思っている。なので、もしその機会があればどんどん自分の疑問をぶつけていこう。その際、強い人の着手の意図を尋ねると、よく「なんとなく」という回答が返ってくることが多い。この「なんとなく」は2.で上げた「なんとなく」とは意味が違う。お幼い頃から何度も対局を重ねた結果、いちいち着手の理由を考えずに体で覚えて指しているから、「なんとなく」という言葉になるのだ。

疑問点をぶつけて「なんとなく」という答えが返ってきたら掘り下げよう。強者が体で覚えさせている「常識」の感覚を会得できるチャンスだ。

4.感想戦のパートナーを見つけよう

感想戦を行うパートナーがいれば、一人でやるのに比べて負け将棋と向き合いやすくなるだろう。もしそのパートナーが都合がつけやすい相手であるならば、事前に1度自分で整理した状態で行うのが効果的だ。スムーズに感想戦が進み、大きな成果が得られるだろう。

僕みたいに将棋部に入るまでほとんど将棋の勉強していなかった身の場合、年が進むにつれてどんどん自分より強い後輩が入ってくる。だが、後輩にも解らないことはどんどん聞いていこう。余談だが、質問をするということは「相手の能力や才能を認めている」ことだ。つまり、質問をすることは褒めているのと同じことなのである。

もしこんなことを聞いてくるのかと馬鹿にされそうな不安があるのであれば、それは杞憂だ。表面上馬鹿にしてそうな顔をしていても、内心は「自分を頼ってくれて嬉しい」という喜びの感情になっている。将棋をやっている人は、自分の実力を認められると嬉しい人ばかりだ。どんどん頼って多くの技術を盗んでいこう。

この記事のまとめ

<まとめ>

  • 気持ちに余裕がない時は棋譜だけ保存し、一旦その将棋のことは忘れる。
  • 自分の着手の意図を説明する癖をつける。
  • 強い人の「なんとなく」を掘り下げて、強い人の「常識」を身に着ける。
  • 良きパートナーと感想戦をする。